「「みにくいあひるの子」だった私」既刊・関連作品一覧

  • 電子あり
「みにくいあひるの子」だった私

「だれにだって告白したい心のキズはある」
親も知らない、友だちにも言えない、恋人だってわかってくれない……。

いじめっ子が、私が小学校から帰宅するのを待ちかまえていて、「ヤーイ、外人、外人」とはやしたてては、石をぶつけたりする。
「お願いだから、高校も行ってちょうだい。やめるなんて言わないで」母は私をあつかいかねて、ノイローゼ気味になっていった。
本当に彼のことを好きだと思っていたのは、5年間のうちの半分の2年半ぐらい、残り2年半は、完全に意地だけ。――本文より