DEEP LIFE 海底下生命圏 生命存在の限界はどこにあるのか

ブルーバックス
ディープライフカイテイカセイメイケンセイメイソンザイノゲンカイハドコニアルノカ
  • 電子あり
DEEP LIFE 海底下生命圏 生命存在の限界はどこにあるのか
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

+ もっとみる

目次

 プロローグ 海底下の世界にようこそ!

第1章 海底下の住人はだれ?――ペルー沖海底下生命圏探査
     地球微生物学との出会い
     海洋科学掘削とその歴史
     旅立ち:サンディエゴからバルパライソへ
     はじめてのジョイデス・レゾリューション号乗船記
     未知の海底下生命圏へ突き進め 
     海底下の住人はだれ?
      コラム1 海洋フロンティア開拓の歴史

第2章 1億年以上前から生きている!?――南太平洋環流域海底下生命探査
     海の砂漠とは
     酸素の行方を追え:タヒチからオークランドへ
     超スローライフの発見:長生きの秘訣とは?
     キッツキツの世界:微生物は隙間がスキ
      コラム2 紺碧の海とゴミパッチ問題

第3章 生命存在の限界を探る――下北八戸沖石炭層生命圏探査
     地球深部探査船「ちきゅう」の門出
     あの日の「ちきゅう」
     下北八戸沖の海底下で何がおきているのか
     海底下の森は生きていた
     培養はできるのか?
     古代きのこがニョッキ!?
     絶滅の危機:なぜバイオマスは急激に低下したのか?
      コラム3 海底エネルギー資源と微生物

第4章 生命の温度限界に挑む――室戸沖温度限界生命圏探査(T-リミット)
     CHIKYU+10でのひらめき
     室戸岬沖の海底下で何がおきているのか
     キッツキツでアッツアツの世界
     胞子になって生き残る
     海底下深部の超好熱性微生物生態系とは何か
     限界生命圏で生きていくには
      コラム4 海底下生命圏を紡ぐ蜘蛛の糸

第5章 海底下生命圏とは何か
     海底下の生命居住可能空間と微生物量
     バクテリア×アーキアの論争
     表層世界に匹敵する海底下生命圏の多様性
     培養された海底下の住人:ベスト5
      コラム5 世にも奇妙な冥界の主と常識外れな地下生命体

第6章 まだ見ぬ先へ――海洋・地球・生命フロンティア科学の挑戦
     海底下の海:海洋地殻内の生命圏フロンティア
     マントル到達に必要な技術
     M2Mミッションとハワイ沖パイロット孔掘削プロジェクト
     海底下生命圏探査と地球外生命探査
      コラム6 特別寄稿--平朝彦「知球好子さんのその後」

 エピローグ 地球―人間システムの未来に向けて

製品情報

製品名 DEEP LIFE 海底下生命圏 生命存在の限界はどこにあるのか
著者名 著:稲垣 史生
発売日 2023年05月18日
価格 定価:1,210円(本体1,100円)
ISBN 978-4-06-531933-8
通巻番号 2231
判型 新書
ページ数 272ページ
シリーズ ブルーバックス

著者紹介

著:稲垣 史生(イナガキ フミオ)

1972年、福島県郡山市生まれ。福島県立安積高等学校卒業、九州大学農学部農芸化学科卒業、同大学院農学研究科遺伝子資源工学専攻博士課程修了、農学博士。専門は地球微生物学。国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)高知コア研究所地下生命圏研究グループリーダー・研究所長代理、海洋掘削科学研究開発センター長代理、研究プラットフォーム運用開発部門マントル掘削プロモーション室長を経て、現在はSIP海洋玄武岩CCS基礎調査研究プロジェクト長・上席研究員。東北大学大学院理学研究科教授、早稲田大学ナノ・ライフ創新機構研究院客員教授、高知大学大学院総合人間自然科学研究科客員教授を兼任。アメリカ地球物理学連合(AGU)・日本地球惑星科学連合タイラ賞、欧州地球科学連合コペルニクスメダル、米国科学アカデミーコザレリ賞、国際地球化学会・欧州地球化学協会フェロー、AGUフェロー、石油技術協会特別賞、2023年度フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト賞などを受賞。

書店在庫を見る

オンライン書店で見る