「頭に浮かんだ絵のイメージを描かずにはいられないのです」 思わず目を奪われる不思議な絵。 その絵に書き下ろされた谷川俊太郎の言葉。 絵と言葉が響きあう二重奏の世界――。 交通事故で脳を損傷、高次脳機能障害となった音楽家のGOMA。一方、事故の2日後からそれまで描いたことのなかった絵を突然描き始めた――。彼の脳裏に浮かびあがるイメージを描いた、なぜか人の心を惹きつけるその絵に、谷川俊太郎が詩を書き下ろしました! あなたの心に響く画集です。
1931年東京生まれ。詩人。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1962年「月火水木金土日の歌」で第四回日本レコード大賞作詞賞、1975年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1982年『日々の地図』で第34回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞、「2010年『トロムソコラージュ』で第1回鮎川信夫賞など、受賞・著書多数。
1973年1月21日大阪府出身。ディジュリドゥ奏者・画家1998年にオーストラリアにて開催されたバルンガ・ディジュリドゥ・コンペティションにて準優勝。ノンアボリジナル奏者として初受賞という快挙を果たす。海外にも活動の幅を拡げていた2009年交通事故に遭い外傷性脳損傷と診断され、高次脳機能障害の症状により活動を休止。一方、事故の2日後、突然緻密な点描画を描きはじめる。プリミィティブな衝動に突き動かされた自由な発想と独特な色彩感覚が特徴的な絵画により画家として活動を開始し、全国各地で絵画展を開催。絵を描かずにはいられない衝動は止むことはない。2011年再起不能と言われた事故から苦難を乗り越え音楽活動を再開。2012年GOMAを主人公とする映画「フラッシュバックメモリーズ3D」が東京国際映画祭にて観客賞を受賞。2018年2月、NHK ETV特集「Reborn ~再生を描く~」で取り上げられ、番組内で、サヴァン症候群の世界的権威の精神科医ダロルド・トレッファート博士から「後天性サヴァン症候群」と診断される。現在もディジュリドゥ奏者、画家としてのみならず、講演会など多岐にわたり活動中。