日本の職人

講談社学術文庫
ニホンノショクニン
  • 電子あり
日本の職人
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内容紹介

この風土の繊細で闊達な手仕事の魅力を探る!
現場ルポと歴史の両面から、伝統技術と日本文化を問い直す

青銅鏡、墨、刺繍、タタラ製鉄、漆、べっ甲細工、扇、鯉のぼり、蒔絵(まきえ)、焼き物、竹細工……。二十世紀後半、科学技術史家である著者は、職人の仕事場を訪ね歩き、伝統の技とその現状を報告する。現代へとつながる、中世~近代の日本における職人の変遷を概観し、苦しくも誇り高き手仕事を再評価する。職人の盛衰から日本文化を読み解く試みでもある。

とりちらされた竹屑の間には、とぎすまされてつめたく鋼鉄の肌を光らせる刃物が見える。……さまざまな形をした工具もある。そのどれもが長い間の手ずれで光っている。それらの形ひとつにも職人たちの独自の考案と工夫のあとがある。……それをまるで自分の手足のように自由自在に取り扱って、……物をつくり出す。そのひとつひとつに彼らの人間的なエネルギーがじっくりと注ぎこまれる。……すべてに充ちているのはほのかな温かさである。こうした生産活動をつづける人たち、それが職人である。日本の職人たちである。 (「プロローグ」より)

※本書の原本は、1976年に角川書店より刊行されました。

目次

  • プロローグ 京の扇
  • 第一部 現代の職人── 一九五〇年代
  •  第一章 京の職人
  •  青銅の鏡/京の鏡師/日本の扇/鏡と扇/ある仏師/仏像のつくり方
  •  第二章 金沢の職人
  •  加賀象嵌/ある刺繍師/蒔絵師の話
  •  第三章 忘れられた職人
  •  タタラの職人/最後のタタラ職人
  •  第四章 漆の仕事
  •  漆の運命/輪島の塗師/会津の塗師/カシューの塗装
  •  第五章 やきものの世界
  •  丹波のやきもの/機械と道具/薩摩のやきもの/京のやきもの/量産のやきもの
  • 第二部 現代の職人── 一九七〇年代
  •  第一章 工業社会のなかに
  •  技術革新時代に蘇える手仕事/脱皮・変貌する職人たち/伝統技術者育成の問題点/伝統産業の方向
  •  第二章 墨──奈良
  •  第三章 漆塗り──輪島
  •  第四章 たんす──岩谷堂
  •  第五章 鯉のぼり──加須
  •  第六章 そうめん──揖保
  •  第七章 竹細工──大分
  •  第八章 傘とちょうちん──岐阜
  •  第九章 べっ甲細工──長崎
  •  第十章 藍染──出雲
  •  第十一章 鬼瓦──菊間
  •  第十二章 琴──伊丹
  • 第三部 歴史の流れ
  •  第一章 中世の職人
  •  歌合の職人/屏風絵の職人
  •  第二章 江戸時代の職人
  •  四民の制度/職人社会/徒弟制度/職人気質
  •  第三章 明治の職人
  •  職人社会の変革/職人から芸術家へ/職人から経営者へ/清水喜助の進出
  • エピローグ ふたたび現代で
  •  職人を取り巻く誤解と錯覚/伝統的な手仕事の新しい位置づけ
  • 付 喜多院職人尽屏風絵解

製品情報

製品名 日本の職人
著者名 著:吉田 光邦
発売日 2013年07月11日
価格 定価 : 本体1,050円(税別)
ISBN 978-4-06-292182-4
通巻番号 2182
判型 A6
ページ数 336ページ
シリーズ 講談社学術文庫
初出 原本は、1976年に角川書店より刊行された。

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