体の知性を取り戻す

講談社現代新書
カラダノチセイヲトリモドス
  • 電子あり
体の知性を取り戻す
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内容紹介

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目次

  • はじめに
  • 第1章 「小さく前へならえ」で私たちが失ったもの
  • 就学時の胸のつかえ/幼子はなぜ大きな声でしゃべるのか/「小さく前へならえ」の意図/緊張を強いられた体/無意識のうちに学んだ作法/ルールからの逸脱が怖い/自分の体が見えない苛立ち/見失われた体のつながり/「正しさ」という鋳型/授業は「正しい姿勢」で聞くべきか/他
  • 第2章 渾身のパンチより強い、手応えのないパンチ
  • 重さと力に関する誤解/数値化できない何か/わかりやすさの罠/努力の内実/緊張の昂進/武術とは何か/武芸者たちの逸話/異次元の身体観があるはずだ/鍛錬すればするほど感覚が鈍っていく/柔道から空手へ/倒錯した思考パターン/手応えのないパンチで相手がダウン/他
  • 第3章 「基本」とは何か
  • 謎解きの糸口/踏ん張らない、捻らない、タメない/異質の手触りの力/後味が爽やかな技/基本稽古がない!/見ているものが学ぶべきすべて/基本とは何か/変化し続ける波の上では/観念から体を取り戻す/二つの型/「基本」信仰の底にある願望/型の意義/型によって体を見る/他
  • 第4章 動かすのではなく、ただ動く
  • 選べる道は常にひとつしかない/韓氏意拳が目指すところ/ただ手を振る/動くことと動かすことの違い/本来の自分を再発見する/「ただ立つ」という稽古/リアルな体に出会う/正しさとは無縁の快活さ/ただ手を挙げるだけなのに/幻想の世界と現実の世界/ニセモノの自立/未知に対し、既知では対応できない/他
  • 第5章 感覚こそが知性である
  • 言葉以前に体は存在する/何がものの見方を決めているか/魚の視点を体験してみる/壁の圧迫感が消える/魚にとって海は外部か/直立二足歩行がもたらした「ものの見方」/残念な討論/動いているものを動いている者の目で見る/感覚と運動の同期こそが知性の源/比べてみればわかる/手を動かし続ける/他
  • あとがき

製品情報

製品名 体の知性を取り戻す
著者名 著:尹 雄大
発売日 2014年09月18日
価格 定価:902円(本体820円)
ISBN 978-4-06-288280-4
通巻番号 2280
判型 新書
ページ数 176ページ
シリーズ 講談社現代新書

著者紹介

著:尹 雄大(ユン ウンデ)

1970年、神戸生まれ。テレビ番組制作会社、出版社を経てライターに。インタビュー原稿やルポルタージュを主に手がける。10代で陽明学の「知行合一」の考えに触れ、心と体の一致をさぐるために柔道や空手、キックボクシングを始める。1999年、武術研究家の甲野善紀氏に出会い、松聲館に入門。2003年、光岡英稔氏に出会い、韓氏意拳を学び始める。主な著書に『FLOW 韓氏意拳の哲学』(冬弓舎)、『子どもが語る施設の暮らし』(共著、明石書店)などがある。

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