宇宙最大の爆発天体ガンマ線バースト

ブルーバックス
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宇宙最大の爆発天体ガンマ線バースト
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内容紹介

ガンマ線バーストは、電磁波の一種であるガンマ線が大量に放出される「宇宙最大の爆発」のこと。数千億の星を集めた銀河よりもずっと明るく輝く想像を超えた大規模な爆発です。最近では恐竜の大絶滅の原因ではないかという説もあります。
ガンマ線バーストの発見は、米ソ冷戦下におけるアメリカの核爆発探知衛星による偶然の産物でした。どこかの国が核実験をしたために起きたものだと考えられ、秘密裏に研究が進められました。地球ではなく宇宙で起きたことが分かり、情報が公開されてからも、たった数十秒しか続かない短い現象を詳細に観測することは難しく、長らく謎の現象とされてきました。
研究が進展したのは、発見から30年たってからのこと。ガンマ線バーストが起きてから数日間、X線や光を出すことがわかったのです。その光を観測したところ、その起源は、数十億光年もの遠方だとわかりました。これほど遠くで起きるにも関わらず地球でも観測できるほどの大爆発だったのです。
また、はるか遠方で起きることから、ガンマ線バーストによって宇宙の起源が解明できるのではと言われています。数十億光年の距離を光が旅するには数十億光年の時間がかかります。つまり、遠くから来るガンマ線バーストをみることは、数十億年前の宇宙をみることでもあります。様々な場所から届くガンマ線バーストを観測すれば、宇宙はどのように始まったのか、最初の星はどのように生まれたのか、謎に包まれた暗黒の時代を照らし出すことができると考えられているのです。
では、この爆発を起こしたのは誰だろうと、犯人捜しが始まりました。観測の進歩によってブラックホールとの関連や、巨大な星が死ぬときに発生することも明らかになりました。しかし、犯人が見つかっても、ガンマ線バーストがどのように起こるのかは分からなかったのです。
たった1個の星の起こす爆発が、どうして数千億の星を集めた銀河よりも明るく輝くのか? そのエネルギーはどこから来るのか? 観測結果が集まっても研究者たちはそれをうまく理解できなかかったのです。その謎をとく鍵は相対性理論にありました。
巨大な爆発はどこでどのように起こるのか? ブラックホールや相対性理論はどのようにかかわってくるのか? 宇宙の起源や生物の大絶滅との関係は? 宇宙物理学で、今もっとも注目される現象を、第一人者が繙いていきます。

目次

  • 第1章 ガンマー線バーストの発見と性質
  • 第2章 ガンマ線バーストの観測競争と大論争
  • 第3章 本命の登場
  • 第4章 ガンマ線バーストの理論
  • 第5章 宇宙の一番星を探す 
  • 第6章 ガンマ線バーストはいたるところに登場する

製品情報

製品名 宇宙最大の爆発天体ガンマ線バースト
著者名 著:村上 敏夫
発売日 2014年03月20日
価格 定価 : 本体900円(税別)
ISBN 978-4-06-257857-8
判型 新書
ページ数 232ページ
シリーズ ブルーバックス

著者紹介

著:村上 敏夫(ムラカミ トシオ)

一九四七年愛知県生まれ。一九七五年名古屋大学大学院理学研究科博士課程中退。理学博士。同年東京大学宇宙航空研究所助手、文部省宇宙科学研究所助手、同助教授、東京工業大学連携併任助教授、国立大学法人金沢大学理学部と理工学域教授などを歴任。二〇一三年に金沢大学を退職し現在名誉教授。専門はX線ガンマ線宇宙物理学。日本におけるガンマ線バーストの観測を開拓してきた。編著書『宇宙 天文大辞典』(丸善)、『実験物理学』(金沢大学出版)がある。現在、長野県諏訪郡富士見町在住。

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