会社員とは何者か? ─会社員小説をめぐって

文芸(単行本)
カイシャイントハナニモノカカイシャインショウセツヲメグッテ
  • 電子あり
会社員とは何者か? ─会社員小説をめぐって
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内容紹介

会社員が主人公の小説って、……おもしろいの?
誰も気づかなかった「会社員」の謎に迫る、まったく新しい文学論!

「普通のサラリーマン」とは、現代日本における凡庸な人生の代名詞である。(……)だが、そこに解くべき謎があることについて、私は強い確信を抱いている。――<「本文」より>

本書で取り上げたおもな小説
●源氏鶏太「英語屋さん」
●山口瞳「江分利満氏の優雅な生活」
●庄野潤三「プールサイド小景」
●黒井千次「メカニズムNo.1」
●絲山秋子「沖で待つ」
●長嶋有「泣かない女はいない」
●津村記久子「アレグリアとは仕事はできない」
●カフカ「変身」
●メルヴィル「バートルビー」ほか。

目次

  • まえがき
  • 1.ヒヨドリの羽ばたき
  • 2.私が会社員だったころ
  • 3.「サラリーマン」という言葉の二重性
  • 4.「サラリーマン」という言葉の知られざる履歴
  • 5.小説と職業生活
  • 6.「経済小説」と会社員小説
  • 7.会社員小説の射程
  • 8.会社員小説の定義──階調の内にとどまる
  • 9.会社員という視点
  • 10.源氏鶏太の「サラリーマン小説」
  • 11.会社員小説としての「プールサイド小景」
  • 12.二等車の乗客
  • 13.砂漠を旅する人
  • 14.ゲームの空間
  • 15.会社と家庭をへだてる川
  • 16.法人としての会社員
  • 17.会社員の誕生──岩崎彌太郎と初期三菱
  • 18.会社の仕事と人間の労働──黒井千次の試み
  • 19.会社員である「私」──坂上弘の遠い旅
  • 20.会社員小説としてのカフカ「変身」
  • 21.メルヴィル「バートルビー」──未来の人間
  • あとがき
  • 注釈

製品情報

製品名 会社員とは何者か? ─会社員小説をめぐって
著者名 著:伊井 直行
発売日 2012年04月25日
価格 定価 : 本体2,400円(税別)
ISBN 978-4-06-217601-9
判型 四六変型
ページ数 338ページ
初出 『群像』2010年7月号~2011年12月号 単行本化にあたり、大幅に改稿した。

著者紹介

著:伊井 直行(イイ ナオユキ)

伊井直行(いいなおゆき)…1953年、宮崎県生まれ。83年「草のかんむり」で群像新人文学賞、89年『さして重要でない一日』で野間文芸新人賞、94年『進化の時計』で平林たい子文学賞、2001年『濁った激流にかかる橋』で読売文学賞受賞。他の著書に『お母さんの恋人』『青猫家族輾転録』『愛と癒しと殺人に欠けた小説集』『ポケットの中のレワニワ』『岩崎彌太郎「会社」の創造』などがある。

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