死の谷’95

文芸(単行本)
シノタニキュウジュウゴ
死の谷’95
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内容紹介

暴力と死。その気配はエロスの霧となり意識を微睡みへ誘う。逃亡した獣だけが辿り着く場所、水底深く、暗闇の先に――。闇の中でシャーマンは、拒まれた者たちの歌を奏でる。生物の存在すらをも許さない、「死の谷」のほとりで。
喪失と孤独、その先の希望。人、絆の物語。

青山真治の新境地。「人の願い」その究極の姿を描き出した傑作長編小説。

「仮に次郎としておこう。次郎は何もしていない。少なくともいまは。」ある日、次郎のもとを兄が訪ねる。ある時期から疎遠になってしまった男。兄は、自分の妻の浮気調査を次郎に依頼する――。嫂(あによめ)の後ろ姿を追いながら、次郎はやがてその死へと誘われてゆく。黒々とうねる東京湾。そのほとりに暮らす者たちの喪失と孤独、そして愛。青山真治が切り開いた、新たなる小説のかたち「願いの物語」。

製品情報

製品名 死の谷’95
著者名 著:青山 真治
発売日 2005年11月24日
価格 定価 : 本体1,600円(税別)
ISBN 978-4-06-213152-0
判型 四六
ページ数 206ページ
初出 『群像』’05年7月号