日本語の勝利/アイデンティティーズ

講談社文芸文庫
ニホンゴノショウリアイデンティティーズ
  • 電子あり
日本語の勝利/アイデンティティーズ
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内容紹介

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目次

日本語の勝利
 東京を歩く男
 1
 日本語の勝利
 セイレンの笑い声、三島の声
 猿股の西洋人
 もう一つの国
 なぜ日本語で書くのか
 もう一つの「在日」
 アメリカ、日本文学、中上健次
 アジアの伝唱者、オリュウノオバ
 「在」と「バイ」と、カタギリの目
 「翻訳」された天皇崩御
 李良枝からの電話
 「つまらない」時代の、決してつまらなくない六人の作家
 本格的「移民文学」の誕生
 2
 日韓もう一つの文化ショック
 ソウル 英語のない大都会
 「日韓ショック」の原点
 鉄馬が行きたい、走りたい
 韓国は六〇年代の日本ではなかった
 モスクワ ささやきの都への旅
 アメリカの埼玉県
 3
 木造の青春
 部屋から部屋へ
 ターミナル
 悪魔のサカナ
 カリフォルニアの清少納言
 読書ノート『ユダヤ人』
 読書ノート『フローベール全集第八巻』
 読書ノート『万葉集・巻五』
 鎖国の国ブータン
 「歴史」の後はコンプレックス
 What is Shinjuku
 混血児のごとく
 あとがき

アイデンティティーズ
 1
 東北の出会い
 「there」のないカリフォルニア
 「文学者」の国に、ぼくがいる
 万葉青年の告白
 プリンストンの豊かな淋しさ
 江戸間八畳の中
 久しぶりの北京語
 「莫説!」
 満州で聞いたコトバ
 高級マンション、叫び声
 最後のエッセイ
 2
 ニューヨーク――もうひとつの島国
 ワシントンの少年――クリントンを追う
 新宿とは何か
 顔と表情――上海で言われたこと

製品情報

製品名 日本語の勝利/アイデンティティーズ
著者名 著:リービ 英雄
発売日 2023年04月12日
価格 定価:2,640円(本体2,400円)
ISBN 978-4-06-530962-9
判型 A6
ページ数 432ページ
シリーズ 講談社文芸文庫
初出 本書は『日本語の勝利』(1992年11月 講談社刊)、『アイデンティティーズ』(1997年5月 講談社刊)を底本としました。

著者紹介

著:リービ 英雄(リービ ヒデオ)

リービ英雄(1950・11・29~)小説家。アメリカ合衆国カリフォルニア州生まれ。少年時代を台湾、香港で過ごす。プリンストン大学とスタンフォード大学で日本文学の教鞭を執り、『万葉集』の英訳により全米図書賞を受賞。1989年から日本に定住。1987年、「群像」に「星条旗の聞えない部屋」を発表し小説家としてデビュー。1992年に作品集『星条旗の聞こえない部屋』で野間文芸新人賞を受賞し、西洋人で初の日本文学作家として注目を浴びる。2005年『千々にくだけて』で大佛次郎賞、2009年『仮の水』で伊藤整文学賞 、2016年『模範郷』で読売文学賞、2021年『天路』で野間文芸賞を受賞。法政大学名誉教授。

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