利休聞き書き 「南方録 覚書」 全訳注

講談社学術文庫
リキュウキキガキナンポウロクオボエガキゼンヤクチュウ
  • 電子あり
利休聞き書き 「南方録 覚書」 全訳注
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内容紹介

千利休が確立した茶法、茶禅一味をめざす草庵茶の精神を伝える『南方録』は、利休の高弟南坊宗啓が、利休居士からの聞き書きをまとめたものとされる。経済の発展とともに茶道が広がりを見せた元禄期、筑前福岡藩黒田家の家老、立花実山によって見出され、その自筆本が伝世する。本書はその巻一で、利休の茶法の根本が書かれた、「覚書」の全訳注。その精神性と美意識を端的に伝える、平易な現代語訳とわかりやすい解説。実山自筆書写本を底本とする原文は、総ルビ付きですらすら読める。

目次

  • 一 宗易ある時、集雲庵にて茶湯物語ありしに
  • 二 宗易へ茶に参れば、必ず手水鉢の水を
  • 三 宗易の物がたりに、珠光の弟子、宗陳・宗悟と
  • 四 客・亭主、互の心もち、いかやうに得心して
  • 五 露地に水うつ事、大凡に心得べからず
  • 六 露地の出入は、客も亭主もげたをはくこと
  • 七 小座敷の花は、かならず一色を一枝か二枝
  • 八 花生にいけぬ花、狂歌に、花入に入ざる花は
  • 九 夜会に花を嫌ふこと、古来の事なりしを
  • 一〇 或人、炉と風炉、夏・冬茶湯の心持、極意を
  • 一一 暁の火あいとて大事にす。これ三炭の大秘事
  • 一二 惣じて朝・昼・夜ともに、茶の水は暁汲たるを
  • 一三 易云、暁会、夜会、腰掛に行燈を置くべし
  • 一四 易云、雪の会は何とぞ足あと多くならぬやう
  • 一五 雪の夜会には、露地の燈籠は凡とぼすべからず
  • 一六 ー深三畳と、長四畳、根元を分別すべし
  • 一七 小座敷の道具は、よろづ事たらぬがよし
  • 一八 名物のかけ物所持の輩は、床の心得あり
  • 一九  掛物ほど第一の道具はなし
  • 二〇 小座敷の料理は、汁一つ、さい二か・三つか
  • 二一 飯台はつくゑのごとくして
  • 二二 葉茶壺、小座敷にもかざることあり
  • 二三 捨壺といふ事あり。小嶋屋道察に真壺を 
  • 二四 風炉にて炭所望して見る事なし
  • 二五 つるべはつくばひて下にをき、その所を
  • 二六 真の手桶は手を横に置、つるべは手を竪にをけ
  • 二七 不時の会には、いかにも秘蔵の道具など
  • 二八 小座敷の花入は、竹の筒、籠・ふくべなどよし
  • 二九 めんつのこぼし、とぢ目を前にせよ
  • 三〇 せい高き茶入は袋を下へ、ひきゝ茶入は
  • 三一 野がけ・狩場などにて茶会を催すことあり
  • 三二 野がけは就中、その土地のいさざよき所にて
  • 三三 紹鴎わび茶の湯の心は、新古今集の中
  • 三四 右覚書、心得相違も候はゞ 
  • 立花実山の獄中日記『梵字艸』『南方録』の出現

製品情報

製品名 利休聞き書き 「南方録 覚書」 全訳注
著者名 訳:筒井 紘一
発売日 2016年07月12日
価格 定価 : 本体740円(税別)
ISBN 978-4-06-292375-0
判型 A6
ページ数 192ページ
電子版製品名 利休聞き書き 「南方録 覚書」 全訳注
シリーズ 講談社学術文庫
初出 本書の原本『すらすら読める南方録』は、2003年に小社より刊行されました。

著者紹介

訳:筒井 紘一(ツツイ ヒロイチ)

1940年,福岡県生まれ。早稲田大学文学部東洋哲学科卒。同大学院文学研究科修士課程修了。文学博士。今日庵文庫長。茶道資料館副館長。京都府立大学客員教授。著書に『平成茶道記』『茶書の研究─数寄風流の成立と展開』(以上,淡交社),『利休の茶会』(角川選書)など。

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