愛欲のローマ史 変貌する社会の底流

講談社学術文庫
アイヨクノローマシヘンボウスルシャカイノテイリュウ
  • 電子あり
愛欲のローマ史 変貌する社会の底流
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内容紹介

平和と繁栄を極めた古代ローマ人の「頽廃」と「堕落」は、フェリーニ監督の「サテリコン」や、シェンキェヴィチの「クォ・ヴァディス」など、多くの映画や小説に描かれてきた。そこに描かれる過剰な欲望と、あり余る御馳走、淫靡な乱行の裏には、ローマ人のどんな意識が潜んでいたのだろうか。そして、そうしたいとなみを「頽廃」や「堕落」として断罪する感性は、いつ、どのように生まれてきたのだろうか。
著者によれば、こうしたローマ社会の「世相の転換」の背景には、「性の汚れ」の意識と「結婚にもとづく家族」の絆のあり方とが密接に関わりあっているという。「性愛」と「結婚」、そして「家族」をめぐる意識の変化が、人々の規範と倫理を規定し、社会を変容させ、キリスト教の発展の下地を用意したともいえるのである。
紀元1世紀後半に起こったローマ社会の大きな変貌の底に流れる、人々の「つながり」すなわち「愛」と「性」のかたちを描き、歴史の深層をとらえる社会史の試み。
講談社現代新書『ローマ人の愛と性』(1999年刊)の文庫化。

目次

  • プロローグ
  • 1 この世は恥辱と悪徳に満ち満ちている
  • 2 相異なる顔をもつローマ人
  • 3 表象と心象――歴史の逆説
  • 4 「結婚」と夫婦愛
  • 5 「自分を見つめる心」と道徳
  • エピローグ
  • あとがき

製品情報

製品名 愛欲のローマ史 変貌する社会の底流
著者名 著:本村 凌二
発売日 2014年05月10日
価格 定価 : 本体800円(税別)
ISBN 978-4-06-292235-7
判型 A6
ページ数 224ページ
電子版製品名 愛欲のローマ史 変貌する社会の底流
シリーズ 講談社学術文庫
初出 1999年に小社より刊行された「ローマ人の愛と性」を文庫化にあたり改題したもの。

著者紹介

著:本村 凌二(モトムラ リョウジ)

1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了。文学博士(西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授を経て,現在,東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界』『古代ポンペイの日常生活』『興亡の世界史04 地中海世界とローマ帝国』『世界史の叡智』ほか。欧文学術誌”KODAI:Journal of Ancient History”編集長。

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