警察捜査の正体

講談社現代新書
ケイサツソウサノショウタイ
  • 電子あり
警察捜査の正体
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内容紹介

「このままでは大警察国家が復活しかねない、市民はとにかく自衛するしかない」
北海道警の方面本部長を務め、警視長で退官、2004年に「道警の裏金」の存在を告発した著者が、今危惧するのは、警察の捜査権限がなし崩し的に拡大しつつあることだ。
「検挙率アップ」「治安維持」という錦の御旗のもと、刑事訴訟法の改正で「司法取引の導入」「通信傍受対象の拡大」が着々と進み、防犯カメラ映像の活用、DNA捜査など、新しい科学捜査が次々導入される。
だが、刑事訴訟法などの法律に照らすと、あまりにも「グレーゾーン」が広がっているのが現在の警察捜査の正体なのだ。
警察組織に自浄作用がなく、チェック機能も働いていない現状では、「警察国家」が誕生しかねない危険もはらんでいる。
本書は、まず、警察の犯罪捜査をめぐる法律を徹底的に点検、幹部が増加し捜査能力が落ちている警察組織を検証する。心ある警察官と、平穏な生活を送り冤罪に巻き込まれたくない市民のための必読書。同時に警察の健全化、民主化、透明化をライフワークとする元警察幹部の集大成となる1冊である。

目次

  •  第1部 警察捜査と刑事訴訟法
  • 第1章 刑事訴訟法「大改正」のポイント
  • 第2章 問題だらけの「デジタル捜査」「科学捜査」
  • 第3章 犯罪捜査と刑事訴訟法
  • 第4章 グレーゾーン捜査の存在
  • 第5章 自白偏重捜査と取り調べの実態
  •   第2部 警察組織の変容
  • 第6章 日本警察のしくみ
  • 第7章 階級制度のひずみ、パワハラ不祥事
  • 第8章 安全安心なまちづくりの正体
  • 第9章 警察の権限強化
  •   第3部 市民のための犯罪捜査対応策
  • 第10章 警察マスコミの罪
  • 第11章 冤罪はなぜ繰り返されるのか
  • 第12章 人質司法と弁護士の役割
  • 終章   市民のためのガイドライン

製品情報

製品名 警察捜査の正体
著者名 著:原田 宏二
発売日 2016年01月19日
価格 定価 : 本体840円(税別)
ISBN 978-4-06-288352-8
判型 新書
ページ数 304ページ
電子版製品名 警察捜査の正体
シリーズ 講談社現代新書

著者紹介

著:原田 宏二(ハラダ コウジ)

北海道警元警視長、釧路方面本部長。「明るい警察を実現する全国ネットワーク」元代表。1937年(昭和12年)生まれ。1957年北海道警察に採用され、58年4月から札幌中央署、岩見沢署などで勤務し、1975年に警察庁保安部防犯課に出向、山梨、熊本県警で捜査二課長を経て、82年3月から道警に復帰、道警本部機動捜査隊長、同防犯部生活課長などを務め、89年3月警視正に昇任、道警本部警務部警務課長、旭川中央署長、道警本部防犯部長などを歴任、95年釧路方面本部長(警視長)で退職。
2004年2月10日、札幌弁護士会館で、道警の裏金問題について「告白」会見をひらく。同年3月、道議会総務委員会で証言、『市民の目フォーラム北海道』を設立するなど、警察の健全化、透明化、民主化、冤罪事件の根絶を目指して精力的に活動を続けている。
著書に『警察内部告発者』(2005年講談社刊)、『警察VS.警察官』(2006年講談社刊)、『たたかう警官』(2009年ハルキ文庫刊)、『警察崩壊 つくられた”正義”の真実』(2013年旬報社刊)がある。

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