子爵家の令嬢だったフルールは、十歳のときに両親を失い、修道院で暮らしていた。修道院長から「あなたを預かるのは十八の誕生日までの約束でした」と聞かされる。両親亡きあとの数年、親代わりをしてくれた「おじさま」が迎えに来るというのだ。そして誕生日、後見人のアベル・ブランドン侯爵に再会したフルールは、十九歳年上の彼への想いを確信する。一方アベルは、フルールに立派な結婚相手を見つけようと社交界を奔走し――。
子爵家の令嬢だったフルールは、十歳のときに両親を失い、修道院で暮らしていた。十八歳の誕生日を目前に、修道院長から「あなたを預かるのは十八歳の誕生日までという約束でした」と聞かされる。両親亡きあとの数年、親代わりのように育ててくれた「おじさま」が迎えに来るというのだ。
そして誕生日、後見人であるアベル・ブランドン侯爵の胸に飛び込んだフルールは、十九歳年上の彼への想いを膨らませる。一方でアベルは、フルールに立派な結婚相手を見つけようと社交界を奔走する。実はアベルにも、フルールに告げていない本心があった――。互いを想い合いながら空回りする二人は!?
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