透明人間の納屋

講談社文庫
トウメイニンゲンノナヤ
  • 電子あり
透明人間の納屋
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

昭和52年夏、日本海側のとある町。母子家庭に育った少年・ヨウイチは、友達に恵まれず孤独な毎日を送っている。そんな彼が唯一心を開き、尊敬しているのが、印刷業を営む隣人・真壁さんだ。心優しき真壁さんもヨウイチとその母に心を寄せ、ヨウイチにさまざまな話をしてくれる。外国には、花が咲き誇り、貧富の差もいっさいない理想郷が存在すると説き、お母さんも連れて一緒に行こうと誘う。その一方で、「透明人間はこの世にいるんだよ」などと不思議な話をすることもあるのだ。そうしたなか、密室状態のホテルの部屋から女性が消え失せ、海岸で死体となって発見されるという不可解な事件が起きる。被害者の女性は真壁さんのところへ出入りしていて、ヨウイチも見知った人だった。世間が事件の謎をめぐって騒ぎ出していたさなか、ヨウイチは真壁さん宅の納屋にある印刷機に興味を持ち、動かしてくれるようにねだるが、真壁さんはいつになく表情を固くし、じつはこの機械で透明人間になる薬を作っていると告白する。混乱するヨウイチ。真壁さんは殺人事件の犯人なのか? 疑念は深まり、ヨウイチは真壁さんに厳しい言葉を投げつけてしまう。やがて真壁さんは印刷業を人手に渡し、外国へ旅立っていく。そして26年後、一通の手紙がヨウイチのもとへ届いた。そこには驚愕の真相が記されていた!

製品情報

製品名 透明人間の納屋
著者名 著:島田 荘司
発売日 2012年08月10日
価格 定価 : 本体524円(税別)
ISBN 978-4-06-277339-3
判型 A6
ページ数 288ページ
電子版製品名 透明人間の納屋
シリーズ 講談社文庫
初出 2003年7月「ミステリーランド」シリーズの単行本として刊行され、2009年2月にノベルスとして刊行されたもの。

著者紹介

著:島田 荘司(シマダ ソウジ)

1948年広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを飾る。以降『異邦の騎士』『斜め屋敷の犯罪』ほか名探偵・御手洗潔シリーズや『光る鶴』などの吉敷竹史刑事シリーズで人気を博す。小説の他にも日本人論やミステリー論など多くの評論もものしている。2008年より「講談社BOX」シリーズで『Classical Fantasy Within』を刊行中。また『写楽 閉じた国の幻』(新潮社)では新しい写楽説を示し、話題となった。「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「講談社『ベテラン新人』発掘プロジェクト」の選考委員を務めるなど、新しい才能を発見し世に送り出すことにも力を入れている。

オンライン書店で見る