浩志は、父親の再婚をきっかけに家を出た。壁に囲まれた路地を入り、「緑の扉」を開いた浩志を迎えたのは、高校生の一人暮らしには充分な広さの部屋と、不可解な出来事。無言電話、奇妙な落書き、謎の手紙etc.そして、「出ていったほうがいいよ」と呟く和泉少年の言葉が意味するものは……。嫌がらせ?それとも、死への誘(いざな)い!?――怖い――。しかし浩志の家は、もはやここしかない!息をもつかせぬ本格ホラー。