内容紹介
甲府盆地の中心より南にくだったところにある母の実家の町。子ども時代の記憶を確かめようと訪れ、土地の描写のなかに、「あなた」と呼ぶ女性とのやりとりが綴られる。(表題作「地鳴き、小鳥みたいな」)
夏。K先生の訃報。若い友人の死。20代で出会ったある先生との忘れがたい対話。枯れて見えたその先生から聞かされた性欲をめぐる話が意外で、20代の私はただ驚いた(「夏、訃報、純愛」)。
ほかに「キース・リチャーズはすごい」「彫られた文字」を収録。
記憶の体感を綴る4篇。最高の、久々の短篇集。
製品情報
製品名 | 地鳴き、小鳥みたいな |
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著者名 | 著:保坂 和志 |
発売日 | 2016年10月27日 |
価格 | 定価 : 本体1,500円(税別) |
ISBN | 978-4-06-220287-9 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 224ページ |
電子版製品名 | 地鳴き、小鳥みたいな |
初出 | 「夏、訃報、純愛」…「群像」2015年1月号、「地鳴き、小鳥みたいな」…「群像」2016年4月号、「キース・リチャーズはすごい」…「新潮」2016年5月号、「彫られた文字」…「文學界」2016年7月号。 |