明の太祖朱元璋を継いだ太祖の嫡孫建文帝と、帝位を簒奪して3代皇帝となった建文帝の叔父永楽帝との覇権を巡る争い、敗れて僧となり雲南の地をさまよう建文帝の姿を、雄大な叙事詩調で描いた傑作「運命」、宋朝以降、元、明、清の時代の美しい詩詞をちりばめた歌物語風小品13篇から成る「幽情記」を収録。