どうか、僕の恋よ、起きないでくれ……。 大学生の宮里雪也は母の名代として、神戸の旧家の葬儀にでかける。そこで、その家の息子、青璽と初めて出会うが、旧知のような不思議な感覚に囚われた。 ひょんなことから、夏休み中、青璽の家庭教師をすることになった雪也だったが、季節はずれの梔子の香りが原因か、人には言えない夢に悩まされる。 先祖から現代へと繋がる複雑な恋心を発端に、奇怪な事件が続く!? ホワイトハート新人賞受賞作!