あまのじゃくな女の子、必見のえほん!
豪華な家でくらし、ママとパパに甘やかされているコンスタンスは、どうやら家がきゅうくつなようす。そこで、どでかい猫のミニといっしょに家を飛び出しました。
・訳/ふしみみさをさんからのメッセージ
この絵本は、ちいさな少女のこんな言葉で始まります。
「わたし、コンスタンス。おそろしい牢獄に閉じこめられてくらしてる。この牢獄はパパとママの家。ふたりはめちゃくちゃいじわるで、おまけにぶさいく。毎日、鼻が曲がるほど臭くて、まずいごはんを食べさせられ……」
これを読んで、みなさんはどんな状況を想像するでしょうか? かよわき女の子が鬼のような両親にいじめられ、しくしく泣いている? ところがどっこい、本を開いてみると、「牢獄」とはバラの咲き乱れる、プールつきの家。パパとママはいかにもやさしそうな美男美女。夕飯のテーブルには鳥の丸焼きとフライドポテトが並んでいます。コンスタンスは目の周りにクマのある、いかにもひとくせありそうな女の子。そして、彼女の愛する子猫のミニとは……?
あとは読んでのお楽しみ。わたしはこの絵本を訳していて、クスクス笑いが止まらないことが何度もありました。向かうところ敵なしのコンスタンスとチビを、そっと(?)見守ってあげてくださいね!
・担当者のうちあけ話
こんなにあまのじゃくな女の子、いいの? っていうくらい、はちゃめちゃです。しかも、猫はホントに絵本で見たことないくらいぶさいくだし。でも、このコンビ、な~んか憎めないんです。文章と絵が、とにかくあべこべ。ぜひ読んで、ニヤッとしてみてください。土屋アンナさんがピリリと一言くださった帯が目印です! 2作目の『コンスタンス、きしゅくがっこうへいく』は、6月に店頭に並ぶ予定です。こちらも、乞うご期待。(J)
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