湾岸産油国 レンティア国家のゆくえ

講談社選書メチエ
ワンガンサンユコクレンティアコッカノユクエ
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湾岸産油国 レンティア国家のゆくえ
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内容紹介

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目次

はじめに
第1章 湾岸産油国とは
五つの国々/共通する特徴/レンティア国家仮説/王朝君主制/議会制度/国民統合/イスラームと君主制/エスノクラシー
第2章 国家形成への道のり
「新しい」国/自然と地理/前史/オマーンとイギリス/「休戦海岸」の成立/ウトゥブ族の移住/石油前夜/近代的君主制の成立/与えられた独立
第3章 レンティア国家仮説
二つの論点/民主化と社会発展/資源の呪い/レント収入とは/レント依存が意味するもの/もう一つのレンティア国家仮説/忠誠はいつまで「買える」か
第4章 王朝君主制
「王朝君主制」の意味/「主権の諸省」の独占/なぜ協力するのか/なぜ王朝君主制は頑健なのか/王朝君主制の将来(1)─王位継承権/オマーンにおける権力配分/バハレーンとカタルの場合/クウェイトの問題/王朝君主制の将来(2)─君主と首相、皇太子の権力バランス
第5章 国民統合
国民意識/国民統合とナショナリズム/誰が国民なのか/歴史と国民統合/「国史」の類型/「祖国防衛」の物語/湾岸戦争の記憶/語れない歴史/「文化」を通じたとりひき
第6章 湾岸産油国型エスノクラシー
現代の奴隷制?/湾岸産油国型エスノクラシーとは/外国人への依存/自国民優遇政策/自国民プレミアム/自国民労働者と外国人労働者の分化/他者としての外国人/湾岸産油国型エスノクラシーの将来
第7章 湾岸産油国の未来
「崩壊説」への疑問/石油の生産寿命/石油枯渇危機論の奇妙さ/石油が生産され続けても、「崩壊」は到来するか/「崩壊」の後に到来するもの/湾岸産油国へのまなざし/グローバル化の中で


参考文献
あとがき

製品情報

製品名 湾岸産油国 レンティア国家のゆくえ
著者名 著:松尾 昌樹
発売日 2010年08月12日
価格 定価:1,650円(本体1,500円)
ISBN 978-4-06-258478-4
通巻番号 477
判型 四六
ページ数 228ページ
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:松尾 昌樹(マツオ マサキ)

1971年生まれ。立教大学卒業。東北大学大学院博士課程。宇都宮大学准教授。専門は湾岸アラブ諸国のナショナリズムと国史形成。
論文に、「レンティア国家論と湾岸諸国の民主化」(「現代の中東」)、「湾岸諸国の議会制度改革」(「中東経済研究所」)などがある。

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