主人公の少年は、池のほとりであったふしぎな白い馬に導かれるままに、アルプスをこえ、オーストリアの美しい街を旅します。そして、ザルツブルグにたどりついたとき、白い馬は、「わたしはこの街で生まれた」と告げます。主人公を芸術の道に導く白い馬とは……。名画を読む絵本。
明治41(1908)年横浜に生まれ、3歳のとき神戸にうつる。東京美術学校日本画科を卒業。昭和8(1933)年ドイツに留学。日展に出品をつづけ、22(1947)年特選受賞。31(1956)年日本芸術院賞受章。40(1965)年日本芸術院会員となる。44(1969)年文化勲章受章。平成11(1999)年5月6日逝去。享年90歳。従三位勲一等瑞宝章を贈られる。没後十年たついまでももっとも人気のある日本画家のひとりである。
昭和26(1951)年4月18日 東京生まれ。東京芸術大学卒業。 いわさきちひろ(絵本画家)、松本善明(弁護士、元・衆議院議員)の長男。「ちひろ美術館・東京」「安曇野ちひろ美術館」の設立者。長野県信濃美術館・東山魁夷館の館長などを勤めたほか、日本絵本賞、ブラチスラバ世界絵本原画展(BIB)など内外の絵本原画展審査員を歴任する。現在は、作家、美術評論家として活躍。おもな著書に『母ちひろのぬくもり』(講談社)『安曇野ふわりふわり』『ちひろと一茶』(以上信濃毎日新聞社)、『安曇野ちひろ美術館をつくったわけ』(近刊)『アートを楽しむ生き方』(日野原重明との共著)など。