祝う 占う 厄を祓う!
願いや祈りをかたちに込めて。全国各地で出会った素朴でかわいく懐かしいお菓子350点。
和菓子の本といえば、四季折々に美しい上生菓子、観光土産の名物菓子、大福・どら焼きのようなおやつ菓子などがよく取り上げられますが、この本はちょっと違います。テレビや雑誌で話題になることもほとんどないような、それでいて、各地の年中行事や習俗と結びつき、昔から大切にされてきた菓子に注目しています。こうした菓子には、厄を祓い、福をもたらす意味があることから、本書では「お守り菓子」と名付けてみました。「お守り」という視点で見ることによって、それぞれの菓子が日本人の信仰や伝統文化などと結びついていることが、より鮮明になると思ったからです。――<「はじめに」より>
第一章 占う 瓢箪山稲荷神社の辻占、平戸の辻占せんぺいなど
第二章 祝う 越後長岡のまいだま、佐賀の寿賀台など
第三章 訪ねる 湯沢の犬っこまつり、上田のわら馬引きなど
第四章 供える 北陸・涅槃会の団子撒き、鹿沼の四十二種の神饌など
第五章 懐かしむ 青森の生大王、鶴岡のきつねめんなど
第六章 祓う 東京の笹団子、金沢のあぶりもちなど
第七章 楽しむ 福岡のだごびいな、京都の福玉など
第八章 知る 沖縄の花ぼうろ、長崎の寒菊など
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