75年に発表され、一躍ポール・セローの名を世に知らしめた『鉄道大バザール』。ロンドンからトルコ・イラン・インド・タイ・ベトナム・日本・ソ連を鉄道で旅する大旅行記で、日本でも大きな話題を集めました。本書はそのセローが、30数年の時を隔て、かつて訪れた場所を再び鉄道で辿り直した旅を記録したものです。時の流れのなか、各都市はいかに変わったか? 若き眼に映ったものは、いまどう感じるか? 各都市の変貌を、時にシニカルに、とくに温かく、生き生きと活写していきます。「東」の世界の「いま」を知る最適な一冊です。
・イスタンブールでノーベル賞作家オルハン・バムクに会う。
・奇妙な独裁国家、トルクメニスタン。
・インド──サイ・ババ道場を訪ね、マハラジャの大邸宅でお茶を飲む
・スリランカ──幻の作家アーサー・C・クラーク訪問。
・豊かさのなかの不自由、そして秘密のセックス・タウン──シンガポール。
・巨大都市バンコクの光と影。
・ミャンマーでのある貧しいリキシャ夫との出会い。
・アメリカが負けた国、ベトナム再訪。
・ハルキ・ムラカミの案内でいくトーキョー。
・稚内で温泉につかる。
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