ロラおばちゃんがやってきた

あの日、ぼくは幸せな魔法をかけられた
両親の離婚でかじかんだ少年の心を おばちゃんの笑顔と料理であたためていくユ－モアとやさしさいっぱいの物語

その晩、ふたりは、ロラおばさんに気持ちをうち明けた。家族で集まるときに、パパが――でなければママが――いなかったら、すごく悲しいって。「なにがあっても、大好きな人を失ったりはしないのよ。心のなかに、ずっといるんだから。」おばさんがふたりにいった。