一読して心を打たれた。この空気を絵にするのは自分でなければいけない、誰にも譲りたくないと思った。――(東儀秀樹) こんなにも きよらかな音は いままでに きいたことがありません……――(本文より) すべてを包みこむように響きわたる笙の音に重なる、切ない物語。透明感あふれる、かんのゆうこの文章を、東儀秀樹が美しく繊細なタッチで描きあげた、珠玉の絵本。