かあちゃんが出かけた日曜日。あきらは、父ちゃんに回転ずしにつれてってねだくれとねだります。ついに根負けした父ちゃん。でも、こんな一言を忘れません。「でもな、あきら。もようの ある さらは とるなよ。これは おとこの やくそく。わかったな。」ふたりの『かいてんずし だいさくせん』の始まりです!!!
【文/平田昌広さんからのメッセージ】
「どうして、そんなに好きなんだ」って、ふしぎになるぐらい回転ずしが好きな子どもたち。いいや、まわってなくても好きなんでしょう。浜で釣ってきたスズキを刺身にすると、ものすごいいきおいで食べる子どもたち。そんなとき、となりに酢飯をにぎっておいておくと、じぶんで刺身をのっけて寿司にして食べるので、そのすきに、こちらも刺身にありつけるってわけです。なんて、おとなも酢飯に刺身をのっけて、ついつい寿司にしちゃうんですけどね。
【絵/平田景さんからのメッセージ】
「いらっしゃい!!かいてんずしだいさくせんにようこそ! うちはどのネタも新鮮があたりまえ。まあ回ってるすしをみても、なんの魚かわかんねえってお客さんに説明しようかね。まずそこのコハダ。いつもは水玉もよう皿だが今日は白。シメサバも白。ピカピカ大作戦中だからね。まきものだって、白だからってばかにできないよ。走水(はしりみず)産の海苔を使ってるからね。赤字ギリギリだあ。今日のスペシャルはチェック皿だけにチェックしてほしいね。アメリカザリガニものってるかなあ。」
(この本の6-7ページで「いらっしゃい!」といせいのいい声をかけてくれる「かいてんずしだいさくせん」の大将がかわりにコメントしてくれました。)
【担当者のうちあけ話】
子どもたちは回転ずしが大好き。だって回転ずしって、ふつうの寿司屋さんではおめにかかれないようなネタが、いっぱい回っていますもんね。(とはいえ、わが家の子どもたちのように「かいてんずし、だいさくせーん」とか言いながら、プリンアラモードとか、りんごジュースとか、ハンバーグずし、ドラゴンロールとかばっかり選ばれると、お父さんとしては、ちょっと一言いいたくなるのですが……。)
その点、この本の主人公、あきらくんは通です。なにしろ子どもなのに、「こはだ」の皿かとっちゃうし。それに、あきらのお父さんも、醤油をムラサ
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