「あなたのために、少しのあいだだけ春を呼んであげましょう。」 ふぶきの夜、森のおくで少女がであった奇跡。『森は生きている』の名でも知られるスラブ民話をもとにした、少女と12の月の精霊たちの物語。
1968年、東京生まれ。「見えるものの奥にある、もうひとつの物語」をテーマに、透明感あふれる言葉で、心にそっと響いていく物語の世界を創作している。おもな絵本に『星うさぎと月のふね』『ほたるになった天使』(絵・たなか鮎子)、『カノン』(絵・北見葉胡)、『光り降る音』『天つ風の音』『星月夜の音』(絵・東儀秀樹/以上講談社)、『ボッチとナナ』(絵・南塚直子/佼成出版社)、『大切な ともだち~Remember me』(絵・葉 祥明/大和出版)などがある。
1972年福岡生まれ。グラフィックデザインの仕事に従事するかたわら、イラストレーターとして個展を中心に活動。2000年、ボローニャ国際児童図書展の絵本原画展入選。おもな絵本に、『針つくりの花むこさん』(作・瀬戸内寂聴/講談社)、『碧空のかけら』(文・かんのゆうこ/エイト社)など、また、『愛の本』(PHP研究所)、『1リットルの涙』『いのちのハードル』(以上幻冬舎)など書籍の装画も手がけている。