モーツァルトのオペラ 「愛」の発見

著:岡田 暁生
定価:1,221円(本体1,110円)

重厚なベートーヴェンやワーグナーに比べ、軽妙洒脱・癒やし音楽の旗手と捉えられがちなモーツァルト。しかしその美しい旋律の陰には、残酷な<仕掛け>がいくつも潜んでいた――。
≪後宮からの逃走≫~≪魔笛≫に至る喜劇オペラの比較と恋愛描写の変遷を、熱狂的モーツァルティアンである著者が、細部に亘って吟味・考察。既存の論評を鮮やかに覆す、画期の書!

本書は、『恋愛哲学者モーツァルト』 (新潮選書 2008年3月刊行)を改題したものです

内容紹介

男と女の幸福な関係について、
モーツァルトほど考えた作曲家がいただろうか?

目次
はじめに 「時代の子」としてのモーツァルト

第一章 モーツァルトとオペラ史における愛の発見

第二章 愛の勝利 《後宮からの逃走》と青春の輝かしき錯覚

第三章 「昔はあんなに愛し合っていたのに」 《フィガロの結婚》と喜劇の臨界点

第四章 悪人は恋人たちの救世主 《ドン・ジョヴァンニ》と壊れた世界

第五章 臍をかんで大人になる? 《コシ・ファン・トゥッテ》と男女の化学結合

第六章 清く正しく美しく 《魔笛》と市民社会のイデオロギー

注釈
文献ならびにCD、DVDガイド
あとがき
学術文庫版あとがき

モーツァルトのオペラ 「愛」の発見

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