イギリス革命とユートウピア ピューリタン革命期のユートウピア思想
清教徒革命(ピューリタン革命)は、1642~1649年にかけてイングランド・スコットランド・アイルランドで勃発した。その背後にあったユートピア思想を読み解く。
【目次】
はしがき
凡例
序説 ユートウピア思想史におけるイギリス革命
第一章 長期議会の成立と『マカリア王国』――ルネサンス・ヒューマニズムの系譜――
1 問題提起
2 『マカリア王国』の性格
3 ハートリブの思想的発展
4 社会改革プランの展開
5 むすび
第二章 内戦の進展とピューリタン・ユートウピア――長老派・独立派・水平派・セクト――
1 分析の視角
2 ピューリタン・ユートウピアの成立
3 サミュエル・ゴットの『ノワ・ソリマ』
4 セクトと独立派の対抗
5 ヒュー・ピーターの『よき為政者の善政』
6 ピューリタン・ユートウピアの性格
第三章 プロテクター期のユートウピア思想――国王派の挫折とピューリタニズムの解体――
1 問題の所在
2 ジェイムズ・ハウエルの社会批評
3 マーガレット・キャヴェンディッシュの『きらめく新世界』
4 『オシアナ』の解釈をめぐって
5 プロテクター体制と『オシアナ』
6 むすび――ピューリタニズムの解体
第四章 一六五九年の危機――プロテクター制の崩壊とユートウピアの諸相――
1 問題の所在
2 プロテクターの体制の崩壊
3 『ケイオス』とプロテクター体制
4 プロックホイとプロテクトレイト・イングランド
5 プロックホイのユートウピアとその実験
6 ピューリタン・ユートウピアの復活
7 バクスターの『聖なるコモンウェルス』
8 エリオットの『クリスチャン・コモンウェルス』
9 むすび
第五章 王政復古とユートウピア――千年王国論の衰退と『ニュー・アトランティス』の復興――
1 はじめに
2 千年王国思想の挫折と『オルビア』
3 R・Hの『続ニュー・アトランティス』
4 J・グランヴィルの『続ニュー・アトランティス』
5 むすび――ピューリタニズムから<理性の時代>へ
第六章 エピローグ――一八世紀への展望――
文献目録
人名索引
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