西洋中世国制史の研究1:教会から国家へ 古相のヨーロッパ

初期中世の政治秩序を比較国制史の視点から考察し、国家形成史を宗教的秩序の世俗化過程として構想する。
宗教と政治の未分化な古相ヨーロッパの秩序構造を明快につかみだし、叙任権闘争期に遂行された聖俗概念の分離とその国制史的表現を具体的に解明する。ヨーロッパ史の基本理解を本格的に問い直す、挑戦の論集。

【目次より】
目次
I 教会から国家へ 「世俗化」過程としてのョーロッパ国家形成史
II 「教会」としてのフランク帝国 西ヨーロッパ初期中世社会の特色を理解するために
III  カロリンガー時代の十分の一税
IV 西ヨーロッパ初期中世の修道院蔵書
V 国王・大公・教会 カロリンガー後期からオットーネン初期の国制をめぐって
VI 「ドイツ国」のはじまり レーグヌム・テウトニクム概念の出現と普及をめぐって
VII 十─十二世紀ドイツにおける大公領の展開領邦国家成立史への予備的考察
VIII 「叙任権闘争」とレガリア パスカリス二世の特権状(一一一一年)を中心として
あとがき

西洋中世国制史の研究II 『国家そして社会ー地域史の視点』目次
I 国家史を記述すること
II 十二・十三世紀のドイツ国家
III 十二・十三世紀中東ドイツのブルクグラーフ制
IV ヒルデスハイム司教コンラート(二世)の領国形成政策
V 十三世紀中葉のヒルデスハイム司教領国
VI ヒルデスハイム司教座聖堂参事会の人的構成
VII 領邦国家とレーソ制
VIII 低地オーストリアのバンクイディングについて
IX 中世末期オーストリアにおける領主制の諸問題
X 地域史研究と歴史協会
XI ドイツにおける地域史の諸相

西洋中世国制史の研究1:教会から国家へ 古相のヨーロッパ

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