脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき
【第37回 講談社科学出版賞 受賞作!】
なぜ、私たちは「特別」なのか?――その答えはここにある。
心のはたらき、知性、ひらめき……
ニューロンだけではわからなかった、
「人間らしさ」を生み出す、知られざる脳の正体
脳のはたらきは、ニューロンが担っている
――この常識が覆されようとしている。
脳の中には、知られざる「すきま」があり、
そこを舞台に、様々な脳活動が繰り広げられていたのだ。
細胞外スペースに流れる脳脊髄液、
その中で拡散する神経修飾物質や細胞外電場、
そして、脳細胞の半分を占めるグリア細胞。
私たちの心や知性の源は、ここにあるかもしれない。
「神経科学の王道」に挑む、新しい脳科学が誕生!
◆おもな内容
・寝ている間に流れる「水」が脳内を掃除している
・認知症と脳を流れる水、睡眠の意外な関係
・脳の若さの秘訣は「すきま」にあった!?
・脳の「すきま」に拡散する物質が気分を決める
・ワイヤレス伝送のような脳の信号伝達があった!
・電気を流すと頭が良くなる? 神経回路がシンプルな人ほどIQが高い?
・知性やひらめきと関係する「もう一つの脳細胞」
・脳科学から考える、脳を健康に保つ方法
……など
◆目次
プロローグ 「生きている」とはどういうことか
第1章 情報伝達の基本、ニューロンのはたらき
――コンピュータのように速くて精密なメカニズム
第2章 「見えない脳のはたらき」を"視る"方法
――脳研究はどのように発展してきたか
第3章 脳の「すきま」が気分を決める?
――細胞外スペースは脳の"モード"の調整役
第4章 脳の中を流れる「水」が掃除をしている?
――脳脊髄液と認知症の意外な関係
第5章 脳はシナプス以外でも“会話"している?
――ワイヤレスな情報伝達「細胞外電場」
第6章 頭が良いとはどういうことか?
――「知性」の進化の鍵を握るアストロサイト
エピローグ 「こころのはたらき」を解き明かす鍵
――変化し続ける脳内環境が生み出すもの
書店によって取り扱いがない場合もございますので、あらかじめご了承ください。電子書籍での価格は紙の本と異なる場合がありますので、詳しくは各電子書店でご覧ください。