プリンシピア 自然哲学の数学的原理 第1編 物体の運動
アイザック・ニュートンの代表作『プリンシピア 自然哲学の数学的原理』の全訳を復刊(全3巻)。
出版当時から難解と言われた「プリンシピア」を、現代の科学者が「内容そのものの解明理解を目的」として翻訳。巻末注には、微積分の定理を使った別証明、原典では省略された証明の内容、現在の視点から見た物理的概念の解説がまとめられている。
“中世紀を通じて多くの思想家たちは、地上の現象と天空の現象との間に、何らかの神秘的な原因を付加することによって、はっきりとした区別を設けていた。ニュートンはこの思想を最も力強く打破したのである。彼は言う。「自然の物事の原因としては、それらの諸現象を真にかつ十分に説明するもの以外のものを認めるべきではない(中略)」と。こうして人間は、天にあるものは完全なもの、地にあるものは不完全なものとの永い間の信仰から解放され、すべての自然現象は合理的な因果律の同じ支配のもとにあることをしらされるのである。” (「訳者解説」より)
【本書の内容】
訳者解説
原著者の序文
定義
公理,あるいは運動の法則
第1編 物体の運動
第1章 以下の諸命題の証明に補助として用いられる諸量の最初と最後の比の方法
第2章 求心力の決定
第3章 離心円錐曲線上の物体の運動
第4章 与えられた焦点から楕円軌道,放物線軌道,および双曲線軌道を見いだすこと
第5章 いずれの焦点も与えられないときに,どのようにして軌道を見いだしたらよいか
第6章 与えられた軌道において,運動をどのようにして見いだしたらよいか
第7章 物体の直線的上昇および下降
第8章 任意の種類の求心力に働かれうつ回転する物体の軌道の決定
第9章 動く軌道上における物体の運動;および長軸端の運動
第10章 与えられた面の上での物体の運動;および物体の振動
第11章 求心力をもって互いに作用し合う物体の運動
第12章 球形物体の引力
第13章 球形でない物体の引力
第14章 ある極めて大きな物体の各部分へと向かう求心力の作用を受けるときの極めて微小な物体の運動
訳者注
ニュートン略伝
索引
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