講談社 学習まんが 日本の歴史(13) 江戸の町人文化
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講談社 学習まんが 日本の歴史 第13巻(全20巻)
監修者:高尾 善希(三重大学准教授)
漫画家:能田 達規 代表作:『おまかせ!ピース電器店』
「文化の担い手、主役は町人!」。
50歳を過ぎてから天文を学び、日本をくまなく測量し精密な地図をつくった伊能忠敬とは?
<収録内容>
第73話「元禄の世」
5代将軍の徳川綱吉は、儒学を重んじる文治政治をすすめていく。
第74話「享保の改革」
財政再建のため、8代将軍の吉宗は質素倹約と増税による改革をおこなう。
第75話「蘭学の発達」
杉田玄白は、前野良沢らと、西洋医学の解剖書『解体新書』を翻訳、出版する。
第76話「化政文化」
世界に影響をあたえた浮世絵や庶民に支持された文学は、どうつくられた?
第77話「北方の脅威」
北の大国・ロシアが南下、蝦夷地にせまる。幕府は蝦夷地の調査をはじめる。
第78話「探検の時代」
伊能忠敬は、50歳を過ぎてから17年かけて全国を測量、正確な地図を残す。
<監修者のことば>
「日本の風景」といえば、見渡す限りの田園風景を思い浮かべるひとが多いでしょう。この風景の多くは、江戸時代になってつくられました。各地で治水の普請(土木工事)がおこなわれ、それにともなって新田が開発されて、生産力も向上しました。その意味では、江戸時代は「民富の時代」であったのです。戦争がなければこそ、生産力の向上に、あらゆる力を注ぐことができました。そのなかで、百姓・町人などの庶民において、独自の文化が花開きました。
しかし、その反面、米価が安くなったり、物価が高くなったりしたために、武士や武士の政治機構(幕府・藩など)は、窮乏化が深刻になりました。幕府もいくどか財政を立て直そうと考えます。8代将軍徳川吉宗は、享保の改革のなかで、米価の安定化をはかるなどしていますし、田沼意次も重商主義の政策をとりました。諸政策には、成功も失敗もありましたけれども、窮乏化の抜本的な解決には至りませんでした。
そのいっぽうで、江戸時代後期、「鎖国」政策のなかにあった日本でも、海外からの脅威の足音が聞こえてきました。すこしずつ、世のなかは動いていったのです。
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