朝鮮儒教の二千年

著:姜 在彦
定価:1,815円(本体1,650円)

東アジア、精神の古層。
朝鮮=儒教か?
あのとき東方礼儀之国で何が起きていたのか?
箕子朝鮮から三国時代、新羅、朝鮮王朝、植民地化に至るまで、
二千年にわたる儒教の展開を跡付ける。


朝鮮における儒教の二千年にもおよぶ展開を丹念に描き出し、朝鮮近代思想史につなげる論考を展開した記念碑的大著。
中国・日本と対比しながら二千年を俯瞰する視角は、朝鮮の独自性と東アジアの普遍性を浮き彫りにする。
儒学を経世実用の学とみなした潮流を確認・追跡し、そうした流れを摘み取ってしまった過程として朝鮮王朝期の党争を描き出す記述は、朝鮮のみならず東アジアにとっての〈近代〉を考える出発点となる。


【本書の内容】
序  章 「儒教」とは何か
第 一 章 孔子以前の「箕子朝鮮」
第 二 章 三国時代の儒教
第 三 章 後期新羅の儒教
第 四 章 高麗王朝の「仏教立国」
第 五 章 成宗の崇儒政策と崔承老
第 六 章 私学十二公徒と国子監
第 七 章 文身の退廃と武臣政権
第 八 章 朱子学の伝播と排仏論
第 九 章 易姓革命――高麗から朝鮮へ
第 十 章 「儒教立国」のブレーンたち
第十一章 教育と科挙、そして王朝実録
第十二章 王朝政治の守成――世宗と世祖
第十三章 士林派の形成と士禍
第十四章 朱子学一辺倒と性理学論争
第十五章 東アジアの動乱と朝鮮
第十六章 「崇明排清」の思想
第十七章 英祖・正祖時代の実学派
第十八章 ウェスタン・インパクトと朝鮮
終  章 王朝の斜陽――鎖国から開国へ
あとがき
学術文庫版あとがき
人名索引

朝鮮儒教の二千年

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