ジャーナリズムの現場から
逆風下にさらされる日本のあっても優れた報道を続けている良心的ジャーナリストたちがいる。硬派の調査報道ノンフィクションを手がけきた大鹿靖明氏(朝日新聞記者)が、さまざまな分野で活躍するジャーナリストを取材し、その生き様を活写する。(講談社現代新書)
閉塞感が漂う日本のジャーナリズム。新聞、雑誌、テレビ、メディアを問わず、権力に対する批判精神は次第に失われ、予定調和的な報道を良しとする言論人が増えてきた。かつては風通しのよかった社内には官僚主義がはびこり、本来自由であるはずの記者たちの言論を管理しようという悪しき風潮が蔓延しつつある。こうした逆風下にあっても優れた報道を続けている良心的ジャーナリストたちがいる。
硬派の調査報道ノンフィクションを手がけきた大鹿靖明氏が、さまざまな分野で活躍するジャーナリストを取材し、その生き様を活写する。メディア業界を志す学生、職業人ジャーナリスト必読の書
第1章 命がけの探検取材から見てくる「真実」
角幡唯介(ノンフィクション作家/探検家)
第2章 経済ジャーナリストとしての矜持
高橋篤史{経済ジャーリスト)
第3章 現実主義に立って、論を説く
長谷川幸洋(東京新聞 編集委員)
第4章 タブーに果敢に挑んでこその週刊誌ジャーナリズム
安田浩一(ノンフィクション作家)
第5章 取材相手に無理強いしない「一緒に考える」という立ち位置
大治朋子(毎日新聞エルサレム支局長)
第6章 腕利き社会部記者の「美学」とセカンドライフ
小俣一平〈坂上 遼〉 (探訪記者)
第7章 生活と作品が連動、子育てと家族の問題を追いかける
杉山 春(ルポライター)
第8章 あえて歴史にこだわる理由を話そう
栗原俊雄(毎日新聞学芸部記者)
第9章 日経新聞社長と差し違えたスクープ記者の「挽歌」
大塚将司(元日本経済新聞記者)
第10章 堀川 惠子(ジャーナリスト)
文字と放送 二つの世界に生きる 強い使命感が支える驚異の取材力
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