アンネのバラ 40年間つないできた平和のバトン
東京都杉並区にある高井戸中学校には、40年間咲き続けるバラがあります。
校門から昇降口まで、生徒の登下校を見守るようにして咲くそのバラは、アンネの遺志を継いで平和活動に取り組んだ父のオットー・フランクから贈られたもので、名前を「アンネの形見」(Souvenir de Annefrank)といいます。
40年前、国語の授業でアンネ・フランクのことを知った生徒たちは、アンネ・フランクへの手紙をまとめた文集を作る過程で、バラの存在を知り、自分たちの手でバラを育てたいとオットー・フランクに手紙を書き、10本の苗をもらいます。以来、アンネのバラは、平和のシンボルとして、さまざまな人の手で守られてきました。
10年前、「アンネのバラ委員会」がつくられ、毎日の水やりや平和学習などを通して、アンネのバラを守り、平和への思いを育んでいます。
生徒たちがアンネのバラと関わることで成長していく姿を、『恋ちゃんはじめての看取り―おおばあちゃんの死と向きあう』に始まる「みとりびと」シリーズの写真家・國森康弘さんが、一年かけて取材し、撮影しました。
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