緋色の空

著:池永 陽
定価:765円(本体695円)

つけ火のせいで左腕に火傷を負い大工の夢を捨てた清吉は、自棄になって喧嘩を売った香具師(やし)の親分に叩きのめされ、そのまま香具師として生きることに。跡目相続をめぐる疑惑、対立する一家との抗争、親分の息子の失踪、幼馴染みのおとし、与助との強い絆。清吉は一度はあきらめかけた人生に再び全身で立ち向かう。(講談社文庫)


本物の愛しさ
やっとわかった

つけ火のせいで左腕に火傷を負い大工の夢を捨てた清吉は、自棄になって喧嘩を売った香具師(やし)の親分に叩きのめされ、そのまま香具師として生きることに。跡目相続をめぐる疑惑、対立する一家との抗争、親分の息子の失踪、幼馴染みのおとし、与助との強い絆。清吉は一度はあきらめかけた人生に再び全身で立ち向かう。

そして、最後の最後で清吉が示す、人生の選択にも注目。あまり詳しく書けないが、普通に考えると、とうてい納得できるものではない。だが、ここまで物語を読んできた人なら納得できる。誰のせいであろうと、自分の人生に起きたことは、自分で受け入れるしかない。――細谷正充(解説より)

緋色の空

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