なぜ宗教は平和を妨げるのか

著:町田 宗鳳
定価:924円(本体840円)

アメリカ教・キリスト教とイスラム教、終わりなき戦い!!
宗教・民族・領土・政治・経済の原理が世界を複雑にし、国家間や民族間対立の溝を深くする。歴史をひもとき、正義の仮面の下で宗教を歪める人間のエゴを衝く!

かねてからテロリストのゲリラ攻撃に悩まされているアメリカは、イスラム原理主義を「正義」に真っ向から対立する「邪悪」と決めつけている。だからこそテロリスト対策組織につけられた最初のコードネームは、「無限の正義」だったのである。後になって、イスラム教徒から批判を受けたため、引っ込めたものの、そこにあったのは「悪」を<対象化>させる構造であったことは明らかである。
しかし、イスラム原理主義をアメリカ自身が持つ世俗的原理主義の「投影」でないと、果たして言いきれるのだろうか。アメリカが中心となった市場原理主義が目覚ましい経済発展を遂げていく一方で、途上国の貧困がどんどん進んでいく。しかもその貧困国の大半がイスラム教圏にある。

●グローバリズムという大宣教命令
●世界貿易センターはカーバ神殿
●米大統領が失言した「十字軍」
●『コーラン』に記されている敵意
●何がイスラエルを怒らせるのか
●パレスチナは原理主義の交差点
●必ずしも平和愛好者でない仏教徒
●原理主義に走りやすいイスラム教
●紛争という家族の不幸
●人類は宗教を乗り越えられるか

なぜ宗教は平和を妨げるのか

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