南国太平記(下)
薩摩藩相続をめぐって、お由羅(ゆら)一派の意をうけた牧仲太郎の呪誼は、家督を継いだ斉彬(なりあきら)のうえに及ぶが、その阻止を謀る仙波小太郎の追及も急である。一方、藩内上士と下士の対立はいよいよ熾烈(しれつ)化し、風雲児益満(ますみつ)休之助ら改革派の策動は着々と基礎を固める。 南国薩摩のお家騒動に想を借りて、激動する幕末維新期の様相を、経済、因習、新旧勢力の対立と抗争など、重層的ダイナミズムの中に捉える意欲大作。
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