福沢諭吉の朝鮮 日朝清関係のなかの「脱亜」

著:月脚 達彦
定価:2,035円(本体1,850円)

朝鮮侵略論者か、独立の支援者か――? 
福沢諭吉の朝鮮論をめぐる論争に終止符を打つ!


「絶えざる転向」により多くの解釈を生むことになった福沢の朝鮮論。
本書では、福沢と朝鮮開化派との個人的関係と、『時事新報』での言説を軸に、日朝清関係史のなかでそれを読み解いていく。
そこに見えるのは、福沢の情念であり、「リベラルな帝国主義者」という19世紀的な立場が挫折してゆく過程であるとともに、アジア主義の本質的矛盾と、現代日本の東アジア関係との連続性でもあった。



このように朝鮮近代史の展開という状況に着目すると……甲申政変の失敗からその発表までに三カ月も空いているのはなぜかというような疑問が新たに浮かんでこよう。社説「脱亜論」の背景には、これまで踏まえられていない日本と朝鮮をめぐる「状況」があるのではないか。……本書は朝鮮近代史研究者の立場から、当時の日本と朝鮮をめぐる状況をより明確にしたうえで、朝鮮改造論から「脱亜論」、さらには日清戦争後にわたる福沢の朝鮮論を読んでいく。――序章より抜粋

福沢諭吉の朝鮮 日朝清関係のなかの「脱亜」

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