意味・真理・存在 分析哲学入門・中級編
世界の現代哲学の主潮流をなす分析哲学の、決定版入門シリーズ、登場! フレーゲ、ラッセルからクリプキー、クワインにいたる現代哲学のスターたちの議論をふまえつつ、おもしろく、かつ深く、分析哲学的な思考を展開。論理的に厳密に考えること、真に哲学的に考えることの魅力にあふれた、おすすめの一冊。
世界的にみれば、現代哲学の主潮流は、あきらかに分析哲学にあります。しかしながら、我が国では、いまひとつ人気が出ない。論理思考であることも要因のひとつかもしれませんが、なによりも、これという入門書がない。そこで、世界の分析哲学シーンの最前線で活躍する著者が、わかりやすく、おもしろく、かつ本格的に分析哲学の入門書を書く、というのが本シリーズの狙いです。
第1弾『分析哲学入門』は、「妻の分析」など、日常的なことがらを分析的に考え、好評を得ました。
本書では、フレーゲにはじまり、ラッセル、ウィトゲンシュタインを経て、クリプキー、クワインへといたる、現代哲学史のスーパースターたちの議論をふまえつつ、意味とはなにか、存在とはなにか、真理とは何か、といった哲学の根本問題に迫ります。
現代哲学のトピックをわかりやすく網羅しながら、分析哲学の世界に招待する、決定版中級編!
【目次】
はじめに
第1章 分析論
1の1.概念分析と論理構造
1の2.ムーアの未決問題
1の3.分析のパラドックス
第2章 意味論
2の1.意義と指示対象
2の2.分析性
2の3.還元主義
2の4.意味についての懐疑論
2の5.意味の外在主義
2の6.水と双子水
2の7.言語的分業
第3章 内包論
3の1.外延の組成原理
3の2.信念の文脈
3の3.外延性の破綻
3の4.メタ言語
3の5.文との関係としての信念
3の6.命題
3の7.可能性、必然性
3の8.可能世界
3の9.文の内包
3の10.語句の内包
第4章 真理論
4の1.真理の蛇足理論
4の2.真理の対応理論
4の3.真理の理論の問題点
第5章 存在論
5の1.ラッセルの記述理論
5の2.存在論的コミットメント
5の3.固有名の非記述性と固定指示
5の4.発話の文脈とキャラクター
5の5.現実性
5の6.存在とは何か
5の7.メタ概念としての存在
第6章 同一性論
6の1.同一性の定義
6の2.同一性と構成
6の3.同一性と存続
6の4.同一性と必然性
6の5.同一性と偶然性
6の6.言語的転回から個体的転回へ
参考文献
あとがき

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