<代表>と<統治>のアメリカ政治
矛盾する論理が駆動する超大国の政治力学 アメリカ政治の主戦場は議会にあり。-統治-と-代表-という相克する論理の狭間で政党と議員はいかに政治を動かしているのか。日本人が知らなかった深層を探る
知っているようでわかりにくい、アメリカ政治の核心をいかに捉えるか。地域代表としてのイデオロギー〈代表の論理〉と政府運営者としての行動原理〈統治の論理〉、矛盾する2つの論理の力学という視角で、本質をするどく抉出する!
【目次】
序章 本書の課題と関心
第一章 アメリカ政治にとって政党とは何か
1 歴史の中の政党
2 政党の変化は何を意味するのか
3 政党は意味のない存在なのか
4 比較政治制度論という視角
5 アメリカの政治制度
6 予測される政党の行動
第二章 連邦議会における政党
1 議会組織の特徴
2 一九七〇年代の議会改革
3 多数党中心の議事運営
4 少数党による対抗策
第三章 〈代表の論理〉の政党を目指して 多数党への軌跡
1 共和党にとっての「保守」
2 議会共和党の転回
3 議会中継専門放送局の活用
4 〈代表の論理〉による多数派獲得へ
第四章 二つの論理のはざまで クリントン政権期の対立と協調
1 イデオロギーから統治へ
2 一九九六年度予算編成における激しい対立
3 予算編成における対立の弱まり
4 項目別拒否権付与における積極的協調
5 情報通信改革における消極的協調
第五章 〈統治の論理〉の果てに ─ G・W・ブッシュ政権との関係
1 共和党統一政府の出現
2 減税をめぐる積極的協調
3 九・一一テロからイラク戦争へ
4 共和党多数期の終焉
第六章 アメリカ政治の展望
1 本書が明らかにしたことは何か
2 議会における大統領の影響力 ─ 残された論点
3 オバマ政権期のアメリカ政治
終章 〈代表の論理〉と〈統治の論理〉から見た日本政治
1 国政への含意
2 地方政治への含意
あとがき
註
参考文献
索引

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