ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ

著:西岡 研介 著:松本 創
定価:1,650円(本体1,500円)

1995年1月17日。巨大地震が阪神・淡路を襲った。神戸の街は壊滅し、多くの人が命を落とした。神戸新聞の記者だった西岡研介と松本創は、自身も被災者となりながら、取材をこなす。だが、二人が打ちのめされたのは、強烈な無力感だった。そして、2012年3月11日、東日本大震災が発生。「震災から逃げた」「何も学べなかった」――。悔恨を胸に抱いた二人の記者が、東北の被災地に向き合う。


1995年1月17日午前5時46分。巨大地震が阪神・淡路を襲った。神戸の街は壊滅し、大規模な火災が発生。多くの人びとの命を奪った。
神戸新聞記者の若手記者だった西岡研介と松本創は、被災地となった神戸の街で懸命に取材をこなす。
だが、二人が打ちのめされたのは、強烈な無力感だった。
その後、二人は神戸新聞を辞職し、フリーランスの物書きとなる。
神戸の街は本当に良くなったのか、結局のところ、何も変わっていないのではないかと、自問自答を繰り返しながら。
そして、起こった東日本大震災。
両親と祖母、そして生後8ヵ月のわが子を失った宮城県名取市の夫妻。
津波で破壊された町を再生すると、亡き妻に誓った陸前高田の市議。
二年前に神戸の街から三陸に嫁ぎ、津波に流された娘。
福島第一原発が立地する町の町議が語る原発事故の実像。
「震災から逃げた」「何も学べなかった」――。それぞれに悔恨を胸に抱いた二人の元神戸新聞記者が、東北の被災地に向き合い、名も無き人びとの津波後の「物語」を紡ぐ。

ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ

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