この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下
イチローの年収とネットカフェ難民の絶望
僕たちの同情や共感には一体どれほどの根拠や理由があるのだろうか。
スクープ記事は大反響を呼ぶが、上層部から圧力がかかり、編集部内の人間関係もねじれ出す。もつれて膠着する状況のなかで、カワバタは、ある運命的な出会いへと導かれる。まるであらかじめ定められていたかのように。
思考と引用をくぐり抜けた後に、「本当のこと」が語られる。現代を描き続ける著者が、小説という表現の極限を突き詰めた渾身作。いよいよ完結!
講談社創業100周年記念出版
第22回山本周五郎賞受賞
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