枕草子(下)
春は曙。夏は夜。秋は夕暮。冬は早朝(つとめて)。……説経師は顔の美しいのがよい。又、見習いするのは欠伸(あくび)、ちごども……、とか。この感覚は現代に息づく。にくきもの、すさまじきもの、どの段から読んでもおもしろく、今感覚あふれた、清少納言の手による、エッセイの不易の古典。本書は盤斎抄を底本に、原文の巧みな表現を生かした全訳付き。全二冊。批評的精神がとらえた「をかし」の世界!
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