狐の鶏

著:日影 丈吉 解説:安間 隆次 その他:直江 博史 デザイン:亀倉 雄策
定価:286円(本体260円)

真次はこのところ、恐ろしい夢に身も凍る思いをしていた。斧を振るって兄嫁の望を、自分の手で殺してしまう夢だ。ところが、一仕事おえての午睡からさめてみると、夢そのままの光景が眼前に展開しているではないか。果して自分の行為は、夢なのかうつつなのか。あやかしの世界の殺人を描く表題作ほか4編を収録。


斧を振るって兄嫁の望を惨殺してしまう夢に、夜毎うなされる信次。だが、ある日、夢のままの光景が展開して……。表題作ほか「ねずみ」「犬の生活」「王とのつきあい」「東天紅」を収録。日本推理作家協会賞受賞作。

狐の鶏

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