「漢詩と日本人」既刊・関連作品一覧

漢詩と日本人

『白氏文集』も『和漢朗読集』も、写本で読むしかない時代、中国の詩は、ひとにぎりの宮廷貴族のものであった。木版印刷による空前のロングセラー、『唐詩選』、『三体詩』は、読者階層を庶民大衆へと大きく広げ、その影響は、俳諧、川柳から都々逸(どどいつ)にまで及ぶ。わが国の古典と化した漢詩の、豊かな味わいとつきない魅力を語り、日本人との千年以上にわたる深いかかわりを丹念に跡づける労作。

【目次】
序 漱石と漢詩
1 阿倍仲麻呂と唐の詩人たち
2 平安朝と文人の漢詩
3 『三体詩』の話
4 『唐詩選』の話
5 都々逸と漢詩

最初へ « 1 » 最後へ