「「鎖国」の比較文明論」既刊・関連作品一覧

「鎖国」の比較文明論

秀吉・家康の対明・対朝鮮外交を軸にした、キリスト教諸国への対抗策――ここから徳川幕府の鎖国への傾斜が始まる。『明史』『懲ひ録』『徳川実紀』などの文献を読みこみ、家光が鎖国令を出すに至るまでの為政者たちの心理を大胆にあぶり出す。17世紀初頭の複雑な東アジア情勢のなかで、鎖国の実相を鮮やかな切り口で描く力作。

【目次】
1 徳川家康の全方位外交
2 文禄・慶長の役の国際環境
3 家康の対中国外交――鎖国への伏線
4 鎖国と林羅山の思想
5 徳川時代における開国の精神
6 鎖国の比較文明論