「泣く子と小三郎」既刊・関連作品一覧

  • 電子あり
泣く子と小三郎

世知辛く稼ぐ稼業も楽でなし
いつも事件は待ったなし

身形(みなり)も男ぶりもいい病人を助けた母娘が、色と欲につられ全財産を騙し取られた。話を持ち込まれた半次が力を藉(か)すとあの疫病神がしゃしゃり出て……

御奉行が買った衝立障子の真贋、生きた男の金玉の売買、水夫(かこ)の若者と火消し組の喧嘩話……のっぴきならない事件ばかりで今日も半次は東奔西走。「人助け?笑わせやがる。金儲けのためでしょうが。(略)守銭奴の我利我利亡者の乞食も同然、匹夫下郎(ひっぷげろう)の下種野郎(げすやろう)だとは思っておったが、そこまでやるものですかねえ」――<本文より>