名もしれずみちの辺に咲く野の花は　日本の四季のうつろいをひそやかに愛しいほど可憐に香り豊かに告げる なつかしさと詩情にあふれた画文集 「路傍に花がないわけではない。足が地に着いているなら、花をもとめる目の見のがすはずのない花が、道ばたには咲いている。たとえば、イヌフグリのようなまことに雑草にすぎぬ草に、可憐なうす紫の花があり、エノコログサ、ヌカカゼグサのようなイネ科の雑草が風媒花を細い穂先につらね…

進学や就職、結婚などの人生において出会う節目をどう生きればよいのか。群れの中に逃げ込んだり優等生的な生き方を安易に選びとろうとする現代の若者たちに、社会の枠の周縁に、大いに迷い、大いに悩みながら、きわどく生きることをすすめる。親でも言いにくいことをずばり斬り込む、森流辛口人生論。

時を経てふいに蘇る旅のなかの小さなドラマおなじ「山」という言葉でも、人はそれぞれ自分が見てきた山を言葉の後ろに持っている。旅の途上出合った思わぬ人や風景の記憶が、今あらたな旅情をかき立てる。

谷中・根津・千駄木――愛する東京の町とわたしさまざまな記憶から甦る懐かしいシーン やはりここは私の町だ。40年近く、ずっと東京で生きてきた。町と時代と人々と、その組みあわせが自分で思う以上に私をつくっているようだ。そしてこの町で子供を育て、町で働き、町で遊び、つらいときは町に癒されもしてきた。一方、この10年は、地域雑誌や市民運動にかかわりながら、自分が町をつくってきたようにも感じている。町とは何…

時の流れのなかで愛を試されて生きた女たち江戸時代から昭和に至る時の移りゆきのなかで、愛を試されて生きた女たちの哀しみと勁さ、ひたむきな波瀾の生の軌跡を、愛惜をこめて綴るエッセイ集。

新「学習指導要領」完全準拠 正しく美しい文字を書くための総合字典 本書の特色 ●漢字とかな、2000字の楷書・行書を収録 ●上達の急所を、見やすい2色印刷で明示 ●漢和辞典の機能も兼ねた体系的な内容 ●学習効果を高める系統立った編集 ●創作・鑑賞・実用に役立つ作品を多数掲載 効率のよい書写学習のために 書写の主な能力としては、（1）姿勢や執筆の能力、（2）用具、用材の使い方の能力、（3）筆づかいの…

愛の絆がきれるとき・ドキュメント家族崩壊いま，家族の絆を考えるとき．夫婦，親子，兄弟，恋人たちの愛の絆がきれるときを，さまざまなケ－スを通して迫るドキュメント・家族崩壊．

心にのこるよい話は私達の人生を豊かにするほんとうの人間像を描くことを旨としていた劇作家の著者が，今までの人生でめぐりあった人々に聞いた話を集大成．きかせる話，くすぐる話，つきない話などを満載

戦争と昭和を追求する大河ノンフィクション陸軍の一曹長が書遺した『死の記録』から，パラオ（ベラウ），沖縄と足跡を辿りながら，太平洋戦争と「昭和」について改めて問い直す鎮魂の大河ノンフィクション

ふりかえれば迷い傷つき、苦悩した青春の日々。人と歴史とのめぐり逢い。ひたむきに生きて愛を知り、少女は大人に……。敗戦を機に上京した焼け跡だらけの街での生活、初めて仕事を通して知った社会や激しく動く政治の季節のなかで、多感な若き心が揺れる。いま「青春」のあなたに贈る、自伝的長編エッセイ。若い人生の歩みを、みずから素直に描いて、感動をよぶ！